恩田陸がおすすめ・推奨した本
作家 · 推薦 30冊 · 本人発言あり
恩田陸の本棚
30冊
チョコレート工場の秘密
“何も起こらなくても面白い小説はある、と気づく。 小説を読む喜びを、しみじみ考えた。 PROFILE 小説家になりたいと思った原点。 「本は好きなだけ与えてもらえ、幼稚園の頃からかなり読んでいた気がします。毎月絵本が届く、福音館書店の『月刊絵本・こどものとも』を頼んでいましたが、本屋で直接、これがほしいと選ぶのが好きで。〝秘密〟というタイトルに弱く、見つけたら迷わず購入していました」 物心ついたときから今まで、本に囲まれて生きてきた、恩田陸さん。ほっこり温かいものも、まっすぐな名作も一通り読んだけれど、記憶に残っているのはダークなものばかりだったそう。 「手塚治虫や石ノ森章太郎など少年漫画を読んでいた5歳上の兄の影響もあったのかも。思い返してみても、暗かったり嫌な感じの話に反応しがちでした」 そんな恩田さんの人生に影響を与えた特別な一冊が、8歳の時に親に買ってもらった 『チョコレート工場の秘密』。”
出典: クウネルWeb ↗
虚無への供物
D'erlanger
“中井英夫さんの『虚無への供物』は小学6年生で読んだのですが、今でも年1回は読みたくなりますね。文体にものすごくツヤがあって、不思議な魅力がある。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
細雪
谷崎潤一郎
“恩田さんの場合、本のある生活がデフォルトで呼吸するように本が身近にあったため、人生観を変えたり生き方に影響を与えるような存在ではなかったといいます。だからこの後に出てくるのは〝成長させてくれた〟というより〝小説に対する考え方が変わった〟本。 「その意味で、インパクトが大きかったのが20歳で読んだ 『細雪』 です。 20歳の頃読んだ 『細雪』(上・中・下) 谷崎潤一郎 著 著者の代表作。1936年から41年の大阪の旧家を舞台に4姉妹の日常生活を綴った長編小説。絢爛な上流階級社会とキャラクターの描写が見事。角川文庫 当時の私はエンタメ至上主義。小説もプロット重視で、面白いことが絶対だと信じていました。アガサ・クリスティーなど好きな作家を追いかけることも多く、谷崎潤一郎もそのひとり。激しめでトリッキーな小説を書く技巧派だと尊敬していたんです。ところが『細雪』は、あらすじもなければ、山もオチもない。それなのに文章になんともいえないスリルとサスペンスを感じて、何も起こらなくても面白い小説はあるんだ、と気づき。テクニックがあってこそ、ではありますが、小説観は確かに変わりましたね」”
出典: クウネルWeb ↗
失われた貌
櫻田智也
“『蟬かえる』で日本推理作家協会賞、本格ミステリ大賞をW受賞した期待の新鋭、櫻田智也の初の長編『失われた貌』。日本のエンターテインメント界を代表する3人の作家、伊坂幸太郎、恩田陸、米澤穂信がコメントした。 参考: 伊坂幸太郎、恩田陸らのヒット作を手がけた “伝説の編集者” 新井久幸インタビュー「喧嘩を売るつもりでオビを作っています」 コメント 伊坂幸太郎 【うっとり】 ミステリーが好きで良かったなあ、本当に良かったなあ、と思わずにはいられない。 主人公の日野は非情な私立探偵のようだ。彼の葛藤を勝手に想像し、しばらくそのことばかり考えていた。 恩田陸 【舌を巻く】 捜査と謎解きのハイブリッド。”
出典: Real Sound ↗
BOOKSのんべえ お酒で味わう 日本文学32選
木村衣有子
“お酒を通して文学作品を紹介した『BOOKSのんべえ お酒で味わう 日本文学32選』はほろ酔い気分になりそうな本。小説や随筆の作者は林芙美子、村上春樹、江國香織、森見登美彦など多彩で、今までなじみがなかった書き手でも“読んでみようかな”と思わせる。読書の入口を広げてくれます。”
出典: Web eclat(集英社) ↗
IT
スティーヴン・キング
“その頃スティーヴン・キングの文庫が出てきて、追いかけて読みました。『ファイアスターター』『クージョ』『キャリー』『デッド・ゾーン』『クリスティーン』…。キングは『ファイアスターター』と『IT』が好きですね。ラストが未来のある、明るい終わり方なので。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット運命の24時間
中野京子
“『ヴァレンヌ逃亡 マリー・アントワネット運命の24時間』はフランス革命の転換点になった事件をもとにしたエンターテインメント。目的地はすぐ近くだったのに、なぜ王と王妃の逃亡計画は失敗したのか。『ベルサイユのばら』を思い出す話ですが、すごすぎる人生のハラハラドキドキ感を味わえます」”
出典: Web eclat(集英社) ↗
オヨヨ島の冒険
小林信彦
“小林信彦さんの『オヨヨ大統領』シリーズの影響は大きかったですね。シリーズの後半はだんだん大人向けにシフトしていって子供には難しくなるんですが、それでも小林作品はずっと追いかけて読んでいました。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
サイボーグ009
石ノ森章太郎
“毎年年末になるとスティーブ・マックイーン主演の「大脱走」という映画がテレビで放送されたんですが、私はこの映画が大好きで、好きな場面を一生懸命記憶して描いていました。石ノ森章太郎先生の『幻魔大戦』や『サイボーグ009』も大好きだったので、この2作にものすごく影響を受けたミュータントものの漫画も描きました。”
出典: 幻冬舎ルネッサンス ↗
ジュスティーヌ アレキサンドリア四重奏 1
ロレンス・ダレル
“ロレンス・ダレルの『アレキサンドリアカルテット』がすごく好きでした。名訳で、文章と構成が素晴らしい。なめるように読んだ記憶があります。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
その名を暴け
ジョディ・カンター、ミーガン・トゥーイー
“Q.最近、「おもしろい!」と思った本は? 「#MeToo運動のきっかけをつくった女性記者たちの軌跡『その名を暴け』は粘り強く真実を立証していく様に心を動かされました。”
出典: Web eclat(集英社) ↗
ファイアスターター
スティーヴン・キング
“恩田 : 更に乱読。国文科だったので一応古典も読みました。ゼミでは谷崎、卒論は永井荷風を選びました。どっちも家に全集があったってそれだけの理由なんですけれど。谷崎はトリッキーな小説で大好きでしたけれど、荷風の小説はとらえどころがなくて、エッセイや日記のほうが面白かったですね。あと、その頃スティーヴン・キングの文庫が出てきて、追いかけて読みました。 『ファイアスターター』 『クージョ』『キャリー』『デッド・ゾーン』『クリスティーン』…。キングは『ファイアスターター』と 『IT』 が好きですね。ラストが未来のある、明るい終わり方なので。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
ロウフィールド館の惨劇
Ruth Rendell、小尾芙佐
“覚えているのは、ルース・レンデルの『ロウフィールド館の惨劇』。クラーイ話で、動機がすごく話題になった本でした。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
宇宙からの帰還
“さらに乱読。これまでのジャンルに加えて、ノンフィクションが入ってくるんです。立花隆さんの『宇宙からの帰還』を読んでものすごくショックを受けました。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
雨降りだからミステリーでも勉強しよう
植草甚一
“そこからミステリ関係のエッセイも読むようになって、小学5年生の時に植草甚一さんの『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』っていう分厚い本を、嫌がる親にねだって買ってもらって。外国作品を星の数で評価しながら紹介した本です。それを読んで覚えたミステリ作品は多いですね。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
鬼にきんつば─坊主と同心、幽世しらべ─
笹木一
“「とても面白かった! 最後にほろり」と恩田陸さんも絶賛の新シリーズが発売となりました。笹木一『鬼にきんつば─坊主と同心、幽世しらべ─』(新潮文庫)です。”
出典: 新潮社 ↗
三つ目がとおる
手塚治虫
“はじめてきちんと描けたのは、手塚治虫先生の『三つ目がとおる』という作品に影響を受けた伝奇もので、たしか『悪夢の遺産』という題でした。この頃から伝奇ものが大好きで、小説家になってからも『メガロマニア』という古代遺跡ものを書いたほどです。”
出典: 幻冬舎ルネッサンス ↗
七つの時計
Agatha Christie、深町真理子
“クリスティでは『七つの時計』ではじめてドンデン返しに驚いたのを覚えています。とにかく、ミステリ系はすごく好きでした。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
真似のできない女たち 21人の最低で最高の人生
山崎まどか
“「山崎まどかさんの『真似のできない女たち 21人の最低で最高の人生』は悲惨な人生を送った人たちの話。なのになぜか彼女たちに潔さが感じられて、“こんなふうに生きてもいいんだ”と励まされます。最近文庫化されたのもうれしいですね。”
出典: Web eclat(集英社) ↗
数字であそぼ。
絹田村子
“私は漫画も好きですが、『数字であそぼ。』が最近のおすすめ。主人公の青年は現役で京都大学らしき大学の理学部に入ったのに数学が苦手。”
出典: Web eclat(集英社) ↗
存在の耐えられない軽さ
“50歳の頃に読んだ 『存在の耐えられない軽さ』ミラン・クンデラ 著 千野栄一 訳 プラハの悲劇的な政治状況下を背景に、優秀な外科医、田舎娘、奔放な画家の不思議な三角関係を描く哲学的恋愛小説。甘美で切ない衝撃作。集英社文庫 「プロになってから、次はこんなジャンルで、こういうテーマでとか、常にいろいろ考えているわけです。でもクンデラ作品をいくつか読んだら、まったく自由に書いている。読者に面白いと思ってもらうためでなく、自分のために書いているようで。そういう作品もしみじみ面白いとわかったことは、作者としても、読者としてもすごく新鮮でした。自分が書こうとは思わないけれど、小説は自由なんだ、と改めて考えさせられた本です」 効率重視の現代は、読書においても選ぶ本を失敗したくないと、ジャンルばかりを気にしすぎる傾向があるようです。「ジャンルを超えて面白く読めるものはたくさんあります。損得を気にせず、自由に本の楽しみを見つけてほしい」 PROFILE 恩田陸/おんだ・りく”
出典: クウネルWeb ↗
挑発する少女小説
斎藤美奈子
“斎藤美奈子さんの『挑発する少女小説』はめちゃくちゃおもしろかったですね。『若草物語』や『あしながおじさん』など9作の少女小説を大人の目でシビアに読み返した評論で、“主人公は何に頼って生存したか”が語られています。”
出典: Web eclat(集英社) ↗
盗まれた街
Jack Finney、福島正実
“思っているんです。たいていの手法は使いつくされているので、何をやってももう、先行作品のオマージュとなる、という認識でいるので。あと、気持ちいいって感じるストーリーは、古今東西同じであって、見せ方を変えているだけという認識もあります。なので、尊敬する先行作品には毎回触れるようにはしています。 ――いくつか例を挙げるとすると…。 恩田 : 『月の裏側』 はジャック・フィニイの 『盗まれた街』、 『ライオンハート』 はロバート・ネーサンの 『ジェニーの肖像』、 『光の帝国』 はゼナ・ヘンダーソンの 「ピープル」シリーズ のオマージュです。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
巴里の空の下オムレツのにおいは流れる
石井好子
“エッセイ本。中学生の頃読んだ、石井好子さんというシャンソン歌手の方の『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』は、オニオングラタンスープの作り方がすごくおいしそうで、肌寒い季節になると読みたくなる。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗
翻訳文学ブックカフェ
新元良一
“最近では新元良一さんの『翻訳文学ブックカフェ』が面白かった。最近特に言語の越境者に興味があるんですけれど、これは第一線で活躍している翻訳家たちにインタビューしていて、すごく興味深かった。”
出典: WEB本の雑誌(本の雑誌社) ↗